革工房Rickiey ハンドメイドのオリジナル革小物を販売しております。

本革財布は経年変化でどう育つ?お手入れと育て方のコツ

革工房Rickieyの手染め三つ折り財布(紺)

本革の財布を選ぶとき、「使い込むと味が出る」という言葉をよく耳にします。ですが実際にどんな変化が起きるのか、どうお手入れすれば良い変化に育っていくのか、意外と知られていません。今日はその仕組みと、日々の育て方について書いてみます。

本革はなぜ経年変化するのか

革は元々、生きていた動物の皮膚です。なめしという工程を経て製品になったあとも、油分や繊維の状態は少しずつ変化し続けます。手のひらの油分、日光、空気に触れることで表面が少しずつ引き締まり、色に深みが出てくる。これが「経年変化」と呼ばれる現象です。均一に量産された素材にはない、革だけが持つ生命感といえます。

財布はどう変わっていくのか

 

色の変化 — ヌメ革のように染めの浅い素材ほど、飴色に深く変化していきます。手染めで仕上げた革は、もともとの色に光が重なることで、より複雑な表情に育っていきます。

質感の変化 — 新品特有の硬さが取れ、手に馴染むしなやかさが出てきます。角が丸みを帯び、持ち主の使い方の癖が形に表れてくるのもこの頃です。

光沢の変化 — 使い込むほどに自然な艶が生まれます。これは表面を磨いた艶とは違い、内側から滲み出るような落ち着いた光です。

 

革工房Rickieyの手染め三つ折り財布(青・筆染め)

育て方のコツ

 

使い始めの数ヶ月は、優しく扱う — 強い摩擦や水濡れは避け、まずは手に馴染ませる期間だと考えてください。

定期的に乾いた布で乾拭きする — 特別なオイルをこまめに塗るよりも、乾拭きで表面の汚れを取るだけで十分なことが多いです。

直射日光・高温多湿を避けて保管する — 日焼けや乾燥によるひび割れの原因になります。風通しの良い場所で保管してください。

汚れが気になったら革専用クリームを薄く — 塗りすぎるとかえって色ムラの原因になります。少量を薄く伸ばすのが基本です。

 

「同じ革」でも、育ち方はひとつではない

面白いのは、同じ革・同じ形の財布でも、使う人によって育ち方がまったく違うということです。よく開閉する人、コインを多く入れる人、鞄の中で他の物と擦れやすい人。それぞれの生活の癖が、革の表情として刻まれていきます。つまり経年変化した財布は、量産品にはない「あなたらしさ」そのものが形になったものだと言えるかもしれません。

Rickieyでは、この変化を前提に、手染めで仕上げた一点物の革小物を制作しています。届けた瞬間がゴールではなく、そこから育っていく時間まで含めてお届けしたいと考えています。


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